Webサイト監視サービスをPingdomからSite24x7に変更

はじめに

2025年10月に、サーバー保守で使用するWebサイト監視サービスを Pingdom から 、Site24x7の「Webサイト監視(Web Uptime)」に変更しました。

・Site24x7
https://www.site24x7.jp/

変更の理由やSite24x7のメリットと料金、トライアルアカウントと正規プランの仕様の違いなどについて記載します。

変更の理由、Pingdomの問題点

Webサイト監視サービスは、Pingdom を十数年使ってきました。
機能、設定がシンプルで使いやすく、動作も安定しており、お気に入りのサービスで、これまでもいくつかブログ記事を書きました。

・HTTP監視サービスPingdomについて(2015年3月版)
https://inaba-serverdesign.jp/blog/20150306/pingdom_201503.html

ところが最近、Webサイト、サーバーは正常に稼働しているのに、タイムアウトでサイトダウンとみなす誤検知の発生が増えました。

海外の監視サーバーからのアクセスとなるため、どうしても遅延が発生してしまうのですが、ここ2,3年は、とくに誤検知が増えた印象です。

日本の監視サーバーのみ指定できるとよいのですが、監視サーバーは「北米」「ヨーロッパ」「アジア・太平洋」「南米」といったエリアでしか指定できません。
少しでも遅延が少なくなるよう「アジア・太平洋」を選択したのですが、シンガポールや香港の監視サーバーからのチェックでは、たびたびタイムアウトが発生しました。
また、サイトダウンとみなすレスポンスタイムアウトのしきい値(Consider down after値)は設定可能ですが、最大で30秒です。
最大の30秒に設定していても、とくに2MB程度のPDFを監視するときはタイムアウトがやや多く発生し、それがアラート通知の時間しきい値(When down, alert after値、3分など)だけ続いて、サイトダウンのアラート通知が届いていました。

Site24x7 Web Uptimeの採用理由

Site24x7とは?

Site24x7 は「Zoho社で自社サービスを監視するために生まれた」クラウドサービスとのことです。

・Site24x7 とは?
https://www.site24x7.jp/about-site24x7.html

インフラ監視、アプリケーション性能監視(APM)、リアルユーザー監視(RUM)、ネットワーク監視、ログ監視など多くの機能がありますが、今回はWebサイト監視(Web Uptime)のみ利用します。

トライアルアカウントで調査し、Webサイト監視の機能としては、Pingdomが持っていた以下のような機能を持ち、問題なく動作することが確認できました。

  • 監視間隔
  • 監視の一時停止(サスペンド)
  • レスポンスタイムアウトのしきい値
  • アラート通知までのエラー回数
  • HTML Bodyの特定の文字列を含む/含まないによるエラー判定
  • 複数メールアドレスおよびSMSへのアラート通知
  • 1ヶ月以上のログレポート保存と出力

Site24x7採用の決め手

Site24x7の採用にあたり、一番大きかったのは
「監視サーバーとして日本のサーバー(のみ)」
を指定できることです。

「監視ロケーション」の「ロケーションプロファイル」という設定で、監視サーバーの国や都市を指定できます。

「東京 – JP」を選択すると、プライマリは東京のサーバーとなり、セカンダリとして大阪、長野のサーバーが使用されます。

日本国内の監視サーバーからのアクセスであれば、レイテンシが小さく、レスポンスタイムアウトが発生する可能性はかなり低いと考えられます。

なお、Site24x7以外のWebサイト監視サービスについても調査しましたが、監視サーバーとして日本国内のサーバーのみを指定できるサービスは、見つけられませんでした。

Site24x7とPingdomの料金比較

・Site24x7 プランと価格
https://www.site24x7.jp/pricing.html

Site24x7は日本法人があり、「料金が円建て」ということも、メリットといえます。
Webサイト監視の「Web Uptime」プランは、
25サイトまで(税込)2,750円
という料金設定です。

Pingdomでは、現在監視しているサイトが14で、
11-15サイトで$22.45(税込)
という料金でした。

使用していた十数年の間は、ドルベースでは(おそらく)料金は変わっていないのですが、円安が進み、実質的に値上がりしました。

$1=120円換算で(税込)2,694円
$1=155円換算で(税込)3,480円

となります。

この金額だけみると少額なのですが、Pingdomは実質的に3割値上がりして、監視の品質が落ちるのは許容できませんでした。

Pingdom で大きな問題となっていた誤検知の問題が解消され、さらに料金も少し安くなるので、トライアルアカウントで検証したうえで、Site24x7 への変更を決断しました。

Site24x7 Web Uptimeプランの注意点

Site24x7でアカウントを作成し、プランをトライアルから正規の「Web Uptime (Pack)」プランに移行すると、Webサイト監視の設定画面が少し変わって、以下のようになりました。

HTTPの細かい設定は以下。

よく見ると、トライアルで利用できていた設定項目の一部が、なくなっていることがわかりました。
具体的には、以下です。

  1. レスポンスタイム○秒のしきい値設定ができない。
  2. ○回エラーで通知が設定できず、1回のエラーで通知となる。
  3. 障害継続時に○回(分)ごとの通知がない。設定もできない。
  4. 復旧時の通知ON/OFF設定ができない。デフォルトで通知。

1.
固定となったレスポンスタイムのしきい値は、以下の情報から30秒だと思われます。

・Clarification on timeout field for REST API monitors – Site24x7 Commuity Forum
https://www.site24x7.com/community/clarification-on-timeout-field-for-rest-api-monitors

なお、接続確立までのタイムアウトは設定可能で、デフォルトは15秒です。

2.
Pingdomでは通知までのエラー回数を指定できたので、「3回連続エラーで通知」と設定していました。
Site24x7ではこの設定ができず、一度のエラーでもアラート通知してしまうのは、誤検知が増えてしまいそうです。
ですが、Site24x7で監視ロケーションを「日本」と指定した場合、東京サーバーでエラー検知直後、セカンダリの大阪・長野サーバーからもチェックして、すべてエラーのときのみ「1回のエラー」とみなしてアラート通知します。
複数サーバーによるチェックが入るため、誤検知は少ないと推測します。

3.
テストとして、監視対象のWebサイトを12時間程度ダウンさせましたが、障害継続時のアラート通知はありませんでした。

4.
復旧時の通知はあったほうがよいので、これはこれでよしとします。

これらについては、別件でやりとりしていた営業担当の方に確認したところ、
「Web Uptimeプランの仕様で、しきい値は設定できない。
 細かいしきい値設定は、Web Perf以上のプランで設定可能。」
とのことでした。

・Site24x7 プランと価格
https://www.site24x7.jp/pricing.html

の「Webサイト外形監視」>「より詳細な比較」>「設定プロファイル」を選択すると、
「※Web Uptimeプランは、しきい値を設定できる監視項目はありません。」
と表示されます。
これが、「細かいしきい値設定ができない仕様」に相当するとのことです。

上記のような、トライアルアカウントによる事前検証との違いはあるものの、一番重要だと考えていた、日本国内のみの監視サーバー指定は可能ですので、レスポンスタイムが30秒を超えて誤検知することは、ほぼないと思われます。

Pingdomの大きな問題点だった「海外サーバーからのネットワーク遅延で誤検知が発生する」問題は解消されるので、Webサイト監視サービスのSite24x7への変更は問題なしと判断しました。

おわりに

サーバー保守で使用するWebサイト監視サービスを Pingdom から 、Site24x7の「Webサイト監視(Web Uptime)」に変更した理由と、Site24x7のメリット、トライアルアカウントと正規プランの違いなどについてまとめました。

Webサイトの稼働状況を確認し、サイトダウン時に迅速に対応するためには、Webサイト死活監視サービスの役割は非常に重要と考えています。
Webサイトが稼働するサーバーサービスと異なるサービスを使用する(AWSサーバーで稼働するサイトを監視するなら、AWSの大規模障害時も検知・通知するよう、AWS以外のサーバーで稼働する監視サービスを使用する。)ことも重要なポイントですね。

Site24x7に変更して1ヶ月ちょっと経ちますが、今のところ、問題なくWebサイト監視ができています。

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