IDCFクラウドを使用するならkelvinゾーンがお得
(2020.4.3追記)
「仮想マシンのLight.M3プランは、kelvinゾーンしか起動していないから、kelvinゾーンがお得」と書きましたが、その後、2020年3月18日に、Light.M3プランが全てのゾーンに対応しました。
・IDCFクラウド リリースノート。
https://www.idcf.jp/help/cloud/releasenotes/
これでkelvinゾーンがお得、ということはなくなりましたが、IDCFクラウドはゾーンを少しずつ追加しており、新しいほうがハードウェア性能がよくなっている印象があるので、できるだけ新しいゾーンを使用したほうがよさそうです。
東日本リージョン2のゾーンは、比較的新しいと思います。
(2020.4.3追記ここまで)
IDCFクラウドで低スペックのサーバーを使用するなら、kelvinゾーンがお得、という話。
IDCFクラウドの仮想マシンのうち、低スペックプランのスペックとサーバー料金は次のようになっています。
・IDCFクラウド 料金
https://www.idcf.jp/cloud/price.html
プラン | CPU | メモリ | 月額料金(税抜) |
Light.S1 | 0.8GHz相当1CPU | 1GB | 200円 |
Light.S2 | 1.6GHz相当1CPU | 2GB | 1,400円 |
Light.M3 | 1.6GHz相当2CPU | 3GB | 3,800円 |
Standard.S4 | 2.4GHz相当1CPU | 4GB | 5,300円 |
HighCPU.M4 | 2.6Ghz相当2CPU | 4GB | 9,200円 |
※このほかに、ディスク分が標準15GBで月額300円(税抜)かかります。
このうち、とくにLight.S2(月額1,200円)プランは、とてもコストパフォーマンスがよく、重宝しています。
アクセス数がそれほど多くないWebサイトであれば、これで十分です。
ところが、アクセス数が増えてきて、微妙にメモリが足りくなったなった場合、スペックアップを検討すると、以前は、Standard.S4(月額5,300円)か、HighCPU.M4(月額9,200円)しか選択肢がなく、サーバー料金が大幅アップとなってしまうのが悩ましいところでした。
※Light.S2は、2015年に「性能を2倍に引き上げ料金を1/2に」という変更があったため、上位プランとの料金差が大きくなりました。
(参考)
・「IDCFクラウド」エントリープランの性能を2倍に引き上げ料金を1/2に
https://www.idcf.jp/pressrelease/2015/20151022001.html
このような状況の中、2019年1月に、Light.M3(2CPU, メモリ3GB, 月額3,800円)という、プランがリリースされました。
Light.S2からスペックアップしやすい手ごろなプランで、お客様にもおすすめしやすい、と考えていました。
ですが、このLight.M3プラン、残念ながら現時点(2020年2月)では、東日本リージョン2のkelvinゾーンのみの提供となっているので注意が必要です。
ほかのゾーンで稼働している仮想マシンをkelvinゾーンに移設するには、スナップショットを取得して、ゾーン間転送してから、仮想マシンを作成しなおす必要がありますし、ゾーンが変わるとIPアドレスも変わるので、いろいろと面倒です。
ですので、IDCFクラウドで低スペックの仮想マシンを使用して、将来的にスペックの変更もあり得るなら、kelvinゾーンを選択するとよいでしょう。
個人的には、このようなゾーンごとの機能制限は、ユーザーにとっては紛らわしいので、できるだけ少なくしてほしいと思います。
「ハイスペックなプランは新しいゾーンのみ対応」ということならしょうがないとは思いますが。
(関連記事)
・IDCFクラウド 新しくなったS2プランのベンチマーク
https://inaba-serverdesign.jp/blog/20151030/idcfcloud_news2_benchmark.html