WebサイトのサーバーをIDCFクラウドに移行

先日、この「稲葉サーバーデザイン」Webサイトのサーバーを、さくらのVPS 1G(標準)からIDCFクラウド S1に移行しました。

移行した大きな理由は、性能、機能を含めたコストパフォーマンスです。
さくらのVPSも1,000円/月ぐらいなので十分安いのだけれど、(自分が使っているVPSサーバーについては)契約当初よりもディスク性能が落ちてきていて、IDCFクラウドの500円/月のサーバーでも十分だろうと。

料金についてはさらに、IDCFクラウド新規リリースとMackerel事前登録のキャンペーンに申し込んで、6ヶ月間有効の15,000円分のサービスクーポンを持っているので、何か月かは無料で使用できます。

性能面では、IDCFクラウド S1でも、さくらのVPS 1G(標準)に比べてdbenchやunixbenchによるベンチマークでは遜色ありません。
また、Webサイトは、Nginx(Proxy Cache使用) + PHP (PHP-FPM) + WordPress + MySQLという構成ですが、Pingdomによるトップページのレスポンスタイムは、1時間の平均値が550-600msecだったのが、530-560msecと向上しました。

機能面では、VPSからクラウドにしたことで、上位ファイアウォールで余計なパケットをブロックしてもらえることでセキュリティがより強固になりましたし、簡単にバックアップや複製、スケールアップ(CPU、メモリの増減)ができるというメリットもあります。

移行前、移行後のスペックやソフトウェアのバージョン、料金の比較は次のとおりです。
せっかくなのでOSは最新のCentOS 7.0とし、PHP, MySQLもそれぞれバージョンアップしました。

移行前 移行後
サーバーサービス さくらのVPS 1G(標準) IDCFクラウド S1
CPU 2vCPU 0.8GHz x 1vCPU
メモリ 1GB 1GB
ディスク 100GB 15GB
OS CentOS 6.6 CentOS 7.0
Nginx 1.6 1.6
PHP 5.4 5.5
MySQL 5.5 5.6
月額料金(税抜) 934円 500円

IDCFクラウド S1は、月額500円ながらメモリが512MBではなく1GBあるのがいいですね。
これにAWSの「網元AMI」と同等のチューニングを行ったら、相当なアクセス数をさばけるのだろうな、と思いました。

IDCFクラウドの1vCPU帯では、次の3つのプランが用意されています。

  • S1 – CPU 0.8GHz x 1vCPU, メモリ1GB, 500円/月
  • S2 – CPU 0.8GHz x 1vCPU, メモリ2GB, 3,500円/月
  • S4 – CPU 2.4GHz x 1vCPU, メモリ4GB, 5,600円/月

ベンチマークをとった10月の時点では、S2は、S1との料金差の割にはディスクベンチマークの結果があまりよくありませんでした。
ですので、現時点で僕がサーバーを選択するのであれば、メモリが1GBで十分であればS1、1GBでは足りなければS4を選ぶでしょう。
(今後、これらの性能バランスが変わっていくことも十分に考えられます。)


なお、本日さくらインターネットよりニュースリリースがあり、さくらのVPSは、CPU 1vCPU, メモリ512MB, ディスクSSD 20GBで635円/月のプランが出てきました。この新プランはディスクがSSDなので、おそらくさくらのVPS 1G(標準)よりもずっと性能がよいと思います。

・プレスリリース さくらインターネット、「さくらのVPS」のサービスリニューアルを実施
https://www.sakura.ad.jp/press/2014/1120_vpsupdate/

(関連記事)
・新サービスIDCFクラウドのベンチマーク~IDCF従来のサービスやニフティクラウドType-eとの比較
https://inaba-serverdesign.jp/blog/20141031/idcfcloud_benchmark_vs_nifty.html

・自社サーバー環境について
https://inaba-serverdesign.jp/blog/20130716/isdserver.html

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