Amazon LinuxとCentOS 6のサポート期限

先日、AWSより、Amazon Linux 2 の正式版が一般公開されました。

・長期サポート (LTS) を付随した Amazon Linux 2 が一般公開 – AWS
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2018/06/announcing-amazon-linux-2-with-long-term-support/

・[速報]5年長期サポートのAmazon Linux 2が一般公開されました – Developers.IO
https://dev.classmethod.jp/cloud/aws/amazon-linux-2-lts-ga/

Amazon Linux が Redhat Enterprise Linux(以降RHEL)6 ベースだったのに対し、Amazon Linux 2 は、RHEL7 ベースとなります。
CentOS 7に慣れていれば、とくに問題なく使用できるでしょう。

このアナウンスで注意すべき点がもうひとつあって、これまで AWS EC2 の標準OSとして使われてきた「Amazon Linux」のサポート期限が、2020年6月30日まで、と決まりました。
約2年後ですね。

(参考)
・Amazon Linux 2 に関するよくある質問 – AWS
https://aws.amazon.com/jp/amazon-linux-2/faqs/

Q: AWS では今後も Amazon Linux AMI のサポートを継続しますか?

はい。Amazon Linux 2 への移行を促進するために、AWS では 2020 年 6 月 30 日まで、Amazon Linux の最新バージョンに対するセキュリティ更新とコンテナイメージの提供を継続します。また、AWS プレミアムサポートや Amazon Linux ディスカッションフォーラムといった既存のサポートチャネルを使用して、サポートのリクエストを送信することもできます。

 

Amazon Linux から Amazon Linux 2 へのOSアップグレードはできないので、サポートが切れる前に、新しく Amazon Linux 2 のインスタンスを作成して、アプリケーション、データを移行することになります。

※今後、どこかからアップグレードツールが発表されるかもしれませんが、ソフトウェアの依存関係を解消するのは難しいので、新しく Amazon Linux 2 のインスタンスを作成してから、アプリケーション、データを移行するほうがスムーズかと思います。

(2020.2.17追記)
その後、AWSから発表があり、Amazon Linuxのサポート期限が変更となりました。

・Amazon Linux AMI は 2020 年 12 月 31 日まで延長
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/update-on-amazon-linux-ami-end-of-life/

  • 提供終了期間が「2020年12月31日まで」に延長された。
  • 新たにメンテナンスサポート期間が新設され、重要、重大なセキュリティアップデートのみ、2023年6月30日まで提供される。

重大なセキュリティアップデートが2023年6月まで提供されるのは、うれしい発表ですね。
(2020.2.17追記ここまで)

同様に、CentOS 6のサポート期限は、2020年11月30日です。

・Frequently Asked Questions about CentOS in general(参考)
https://wiki.centos.org/FAQ/General

今後新しく構築するサーバーで、2年以上稼働させるのであれば、OSは、Amazon Linux や CentOS 6 ではなく、Amazon Linux 2 や CentOS 7 を選択すべきでしょう。

Amazon Linux 2 のサポート期限は、2023年6月30日
CentOS 7 のサポート期限は、2024年6月30日
です。

2019年後半から2020年前半にかけては、Amazon Linux 2 やCentOS 7 への移行が必要なサーバーが大量に発生するのかな、と思います。
 

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