第15回JAWS-UG札幌勉強会に参加しました。
6月4日(木)、第15回JAWS-UG札幌勉強会に参加しました。
今回は当日開催された「Cloud Days 札幌 2015」のJAWS-UG札幌ブースで申し込みされた方もおり、45名が参加されました。
講演・発表
ADSJエクマンさん AWSアップデート情報とAmazon Machine Learning
いつもADSJさんが発表してくださっているアップデート情報のほか、エクマンさんがお気に入りの新サービスだというAmazon Machine Learningについて、少し時間をかけて紹介がありました。
分析系のサービスはほとんど使ったことがないのですが、面白そうなので、クラスメソッドさんのブログ記事などを参考に僕も試してみたいと思います。
クラスメソッド梶さん AWSでのDDoS対策についてアレコレ調べてみた
DDoS攻撃に対するAWSのスタンス、AWSが行っている対策やユーザー側で行うべき対策についてのお話で、とても勉強になりました。
- AWSでは積極的にはブロックしないので、ユーザー側で構成を工夫する。
- DDoS攻撃のない、ふだんのリソース使用状況を把握するのが大事。
- CloudFrontはエッジロケーションの手前にDDoS緩和システムがある。/li>
- AutoScaleするクラウド型WAFの採用も検討する。
など。
ピットクルー小関さん VPCの話
EC2-ClassicとVPCの違いや、ハマりやすいポイントについてまとめたお話でした。
古くからAWSを使っている小関さんならではの発表ですね。
テーマトーク
今回、新しい試みとして、6名ぐらいずつのグループに分けて、各グループでテーマを決めてディスカッションする「テーマトーク」の時間がありました。
「サーバーレス」
僕が参加したグループのテーマは「サーバーレス」で、以下のような話題が出ました。
- AWS SummitではWorkDocs, WorkSpaces, WorkMail(通称、Work三兄弟)が人気だった。
- サーバーは使用せずにこれらだけ使用する企業もある。
- CloudWatch AlarmとLambdaを組み合わせてウォームスタンバイサーバーに自動フェイルオーバーも可能→監視サーバー要らない
- Elastic File System(EFS)うれしい。
- WordPress, MovableTypeなどのCMSでも簡単にAutoScaleできるようになる。
- SimpleWorkFlowでS3で結果渡ししていたのをEFSにすると実装が簡単になりそう。
- Machine Lerning使ってみたい。プロ野球のペナントレースや相撲、競馬などの実データで予測精度を確認すると面白いかも。
運用コスト・導入コスト・サーバーコストを大きく削減できるサーバーレスのサービスはAWSの大きなウリですから、AWSを選択するならうまく活用したいものです。
それから、他のグループのテーマについて僕が思うところについていくつか。
「AWSの勉強法」
僕も本番運用の経験がたくさんあるわけではないのでエラそうなことは言えませんが(笑)
まずは試さなきゃ始まらないので、とにかく試してみることですね。
最初は課金がわからなくて怖いかもしれないので、ハンズオンセミナーに参加するとか、仲の良い人に一緒にやってもらうとか。
新規アカウント作成時の無料枠が大きいので、お金はほとんどかからないはずです。
オンラインのハンズオンセミナーもたまに開催されています。
・AWSオンラインセミナー
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/events/
ELB + EC2 + RDSの基本構成などを作ってみてある程度わかってきたら、勉強会やWebinarに参加するのもよいでしょう。
僕も時間があればBlackBelt Webinarに参加するようにしています。
資料を読むなら、ホワイトペーパーもAWSのポリシーや推奨構成などを理解するのによいのですが、Webinarで使用したスライド等をまとめた、「AWSクラウドサービス活用資料集」がより実践的でわかりやすいと思います。
・AWSクラウドサービス活用資料集
https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/
もうひとつ、具体的な手順は、僕もいつもお手本にさせてもらっている、クラスメソッドさんのブログ記事がとても参考になります。
・クラスメソッド Developers.IO
http://dev.classmethod.jp/
AWSが公開している資料、ドキュメントは大量にありますし、ユーザーグループの活動が活発でオープンな情報が多いですから、IaaSの中では一番勉強しやすいと思います。
機能が多いので、一番勉強しなければいけない、ともいえます(笑)
「AWSの費用見積もり」
「AWSの見積もりは難しい」という話はよく聞きます。
難しい、というよりは、課金の単位が細かいので手間がかかる、ということでしょうね。
AWSの基本的な課金ポリシーは、「使用したリソースの分だけ平等に課金する」ということだと思います。
ネットワーク転送量の課金や、I/O課金(SSDだとクレジット性による制限)があるのは、
「転送量1TBと10GBが同じ料金」
「平均5IOPSと平均1,000IOPSが同じ料金」
とするのは、顧客にとって利益にならない(かつピークが続くようなリソース消費は他のユーザーに迷惑がかかる)、とAWSは考えているのでしょう。
ということを踏まえたうえで、ちょっと大変ですが、料金ページや簡易見積もりツールを使用してコツコツ計算します。
・AWS Simple Monthly Caliculator(簡易見積もりツール)
http://calculator.s3.amazonaws.com/index.html?lng=ja_JP
実際は、大量コンテンツ配信サービスを除く一般的なWebサービスであれば、EC2とRDSが料金のほとんどを占めるでしょう。
参加されたみなさん、お疲れさまでした。
第16回は8月か9月に開催される、とのことです。