フレッツ光から@nifty光への転用

isdはじめに

2022年6月、自宅(兼事業拠点)のインターネット回線の更新時期を迎え、利用サービスを、「NTT東日本フレッツ光ネクスト+プロバイダ ぷらら」、から、光コラボの「@nifty光」に変更しました。
いわゆる「転用」です。

今まで知らなかったことや、ネットの情報と違うこと、サービス事業者のオペレーターが言ったこととは違うことがあったので、まとめておきます。

なお、インターネット回線サービスの変更・選択理由や評価については、ここでは記載しません。

@nifty光のv6サービス開通まわりは、以下の記事がとても参考になりました。
ありがとうございます。

・プロバイダ変更:@nifty光 v6サービスの開通の手順と経過 – 電子脳民のブログ
https://btronic.net/archives/320

isd新旧環境

項目 旧環境 新環境
サービス フレッツ光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ(光配線方式) @nifty光 マンション・ギガタイプ(光配線方式)
プロバイダ ぷらら @nifty
ひかり電話 利用あり 利用あり
ホームゲートウェイ機種 RS-500KI RS-500KI
(無線LAN機能無効化)
ホームゲートウェイによるIPoE接続 ON ON
IPv6接続サービス v6コネクト OCNバーチャルコネクト
IPv4接続方式 IPv4 over IPv6 IPv4 over IPv6

 

※新旧両環境とも、無線LANは、ホームゲートウェイ(HGW)の機能を利用せず、無線LAN中継器TP-Link RE450を使用。

isd経過

6/3(金)午後

・NTT東日本で転用承諾番号の取得
・@nifty光へ転用申込

6/4(土)午後

・@niftyのオペレーターから電話が来て契約内容の詳細と工事日を決定。

「工事日は、NTTがリモートでホームゲートウェイの設定を変更するので、起動したままとしてほしい」とのこと。
ホームゲートウェイの無線LANカードレンタル(実体はゲートウェイ機器に内蔵)を解約、ひかり電話は継続とした。
(無線LANカードレンタルの解約については後述。)

工事日は6/14(火)午前と決まった。
その後、SMSで、工事時間帯は 9:00-10:00 と連絡がきた。

6/14(火)午前

・@nifty光の開通工事完了

インターネット接続は、引き続き、ぷららのv6コネクト。
ホームゲートウェイのIPv4 PPPoE接続で、@niftyにPPPoE接続できることを確認。
ただし、インターネット接続は、ぷららのv6コネクトの IPoE + IPv4 over IPv6だった。

ホームゲートウェイの設定を見ても、以前と変わらず。
「障害ログ」を見ても、とくに新しい設定が投入されたようには見えなかった。

6/14(火)夜

・ホームゲートウェイの無線LAN設定が「未契約」となっていた。

ホームゲートウェイの「障害ログ」を見ても、特にそれらしい記録はなかった。

ホームゲートウェイの「現在の状態」メニュー

6/16(木)午前

・「@nifty光 ご利用開始のご案内」のメールが届いた。
・@nifty会員サポートページで、ご契約コースが「@nifty光 マンションタイプ 3年プラン」に変わった。
・v6サービスの契約状況は、「受付中」のまま。

@nifty v6サービス:ご利用状況照会

6/21(火)午後

・@niftyサポートに、IPv6が開通しない旨を問い合わせ。

通常は、工事日から2~3日でv6サービスが開通するはずが、1週間経っても開通しないので、サポートに電話で問い合わせた。
「ぷららのIPv6が接続したままなので、@niftyからは接続できない。
 いずれぷららが解約されればぷららのIPv6が解除されるので自動的に @niftyのIPv6接続となるが、急ぐようなら、ぷららに、IPv6の接続を解除してもらうよう、連絡してほしい。」
とのこと。

ホームゲートウェイの障害ログでは、以下の記録があった。

 65. 2022/06/21 15:56:39 DS-Lite利用不可
 66. 2022/06/21 15:56:39 IPv4 over IPv6機能(DS-Lite) 無効化

 

・ぷららのマイページで「ホームゲートウェイによるIPoE接続」をONからOFFに変更。

ぷららのサポートに連絡する前に、まず、マイページでIPoE接続の設定変更を行った。
50分ぐらいで、ホームゲートウェイのDS-Liteが無効化され、IPv4 over IPv6ができなくなった。

そのままでは、IPv4サービスへのインターネットアクセスができないため、ホームゲートウェイの設定で、「IPv4 PPPoE」で、@niftyに接続した。
その後、@nifty の IPv4 PPPoEは速度が3Mbpsぐらいと遅いので、ぷららへの IPv4 PPPoE接続に変更した。

インターネット接続は、

 IPv4: ぷららへのPPPoE(IPoE IPv4 ovr IPv6ではない)
 IPv6: @nifty OCNバーチャルコネクトへのIPoE

となった。

・ぷららのサポートに、IPv6の接続解除を依頼。

「IPv6の接続解除を依頼。2,3日で解除される」とのこと。
また「『転用』の場合、ぷららのプロバイダ契約は自動解約にならない」
とのことで、6月末でのプロバイダ解約を依頼した。

6/22(水)午前

・ぷららへのIPv6 IPoE接続がなくなった。

IPv4のPPPoE接続のみとなった。
インターネット接続は、引き続き、ぷららのIPv4 PPPoE接続を使用。

6/23(木)午前

・@niftyのv6サービス開通通知が届き、IPv6が開通した。

この時点では、

 IPv4: ぷららへのPPPoE(IPoE IPv4 ovr IPv6ではない)
 IPv6: @nifty OCNバーチャルコネクトへのIPoE

という状況で、IPoE IPv4 over IPv6ではなかった。

@nifty v6サービス:ご利用状況照会

ホームゲートウェイの障害ログでは、以下の記録があった。

  1. 2022/06/23 03:47:01 BNE-OpS端末管理部 端末情報登録成功
  2. 2022/06/23 00:53:34 BNE-OpS端末管理部 端末情報登録成功
  3. 2022/06/23 00:51:33 電話サーバ接続成功
  4. 2022/06/23 00:51:28 電話サーバ接続失敗

 

ホームゲートウェイを再起動して、IPv4 PPPoE接続をぷららから @nifty へ変更してみた。
数分たったところ、いつの間にか設定画面で「接続先設定(IPv4 PPPoE)」がグレーアウトし、IPoE IPv4 over IPv6 となった。

これで、最終形の

 IPv4: @niftyへのIPoE (IPv4 over IPv6)
 IPv6: @nifty OCNバーチャルコネクトへのIPoE

となった。

※@nifty のIPv6開通後は、ホームゲートウェイを再起動するのみでよく、IPv4接続設定を @nifty のPPPoE接続に変更する必要はなかったのかも。

ホームゲートウェイの「接続先設定 (IPv4 PPPoE)」がグレーアウト

ホームゲートウェイの配信済み事業者ソフトウェア一覧 (http://192.168.1.1:8888/t/)

@nifty v6会員サポート 接続状況確認

[確認くん+]での回線確認

ホームゲートウェイの障害ログでは、以下の記録があった。

  1. 2022/06/23 11:09:21 BNE-OpS端末管理部 端末情報登録成功
  2. 2022/06/23 11:08:50 PPPoE セッション開放(正常切断)[メインセッション]
  3. 2022/06/23 11:08:41 PPP-IPCPの確立[メインセッション]
  4. 2022/06/23 11:08:41 PPPの認証成功[メインセッション]
  5. 2022/06/23 11:08:41 PPP-LCPの確立[メインセッション]
  6. 2022/06/23 11:08:41 PPPoEセッション開始成功[メインセッション]
  7. 2022/06/23 11:08:41 PPPoE AC発見成功[メインセッション]
  8. 2022/06/23 11:06:41 PPPoE セッション開放(正常切断)[メインセッション]
  9. 2022/06/23 11:05:40 JavaVM起動
  10. 2022/06/23 11:05:05 PPP-IPCPの確立[メインセッション]
  11. 2022/06/23 11:05:05 PPPの認証成功[メインセッション]
  12. 2022/06/23 11:05:05 PPP-LCPの確立[メインセッション]
  13. 2022/06/23 11:05:04 PPPoEセッション開始成功[メインセッション]
  14. 2022/06/23 11:05:04 PPPoE AC発見成功[メインセッション]
  15. 2022/06/23 11:04:57 電話サーバ接続成功
  16. 2010/01/01 09:00:24 回線取得情報
  17. 2022/06/23 11:02:16 PPPoE セッション開放(正常切断)[メインセッション]

 

isdポイント

ホームゲートウェイの設定はNTTがリモートで実施可能

これは全然知らなくて、驚きでした。
NTTがどこまで設定内容を参照・更新できるのかはわかりませんが、今回でいえば、

  • IPv6 (IPoE IPv4 over IPv6) の設定と解除。事業者ソフトウエアアンインストールとインストール含む。
  • IPv4 PPPoE設定の無効化。
  • 無線LAN機能の無効化。

などは、NTT側でリモート実施したようでした。

IPv4 のPPPoE接続設定は、ユーザー側で行う必要があるみたいですね。

ホームゲートウェイ(HGW)の無線LANカード機能は解約できる

@niftyのオペレーターと契約内容の詳細を詰めているときのお話。

転用後、光回線のほか、ひかり電話も継続して利用するということで、
「ホームゲートウェイは、NTTからレンタルしているRT-500KIを継続してレンタル」
となりました。
ただし、「無線LANカードレンタル料」が月額300円(税抜)かかる、とのこと。

※無線LAN機能は、ホームゲートウェイに内蔵されていますが、契約の名称は「無線LANカードレンタル」となっているそうです。

うちではもともと、無線LANはホームゲートウェイの無線LAN機能を使用せず、別途購入したTP-Linkの無線LAN中継器を使用していました。
ですので、ホームゲートウェイの「無線LANカード機能(レンタル)」は不要です。
この契約を解約すると、工事手数料として2,000円(税抜)かかるが、月額料金300円分がなくなる、とのことで、節約のため(笑)、解約することにしました。

ネット上では
「無線LANカード契約を解約すると、自動的にルーター機能も無効となり、インターネット接続ができなくなる」
という怖い情報があり、@niftyのサポートに何度も確認しましたが、
「無線LAN機能を無効にするだけで、ルーター機能やひかり電話は問題なく使える」
とのことで、信じることにしました。

ちょっとドキドキして開通日を迎えましたが、結局、@nifty のサポートの言うとおりで、
ホームゲートウェイの無線LAN機能だけが無効となって、インターネット接続やひかり電話は全く問題ありませんでした。

ネット上には他にも、
「ひかり電話を無効にすると、自動的にルーター機能も無効となり、インターネット接続ができなくなる」
という情報がありました。

推測ですが、「無線LANカード」と「ひかり電話」の、どちらも契約がなくなると、ルータ機能が無効化されるのではないでしょうか。
このあたりは、事前に、サービス事業者のサポートにしっかり確認すると安心ですね。
(サポートの方が言うことが間違っている可能性もありますが。。)

ホームゲートウェイの「無線LAN共通設定」メニュー

転用前のぷらら側でIPv6の接続解除が必要

転用先の@nifty のIPv6を開通させる際、他のプロバイダでIPv6が接続中の場合、@nifty 側では通信ができないため、IPv6を開通させられないそうです。

このため、転用前のぷららのサポートに電話連絡して、IPv6の接続解除を依頼しました。
依頼から実際に解除されるまでは、2,3日かかるとのこと。

なお、ぷららのサポートによると、転用に先行して解除ができるとのことで、転用先の@nifty の開通工事日あたりでIPv6が接続解除されるよう、事前に調整するとスムーズだったと思います。

また、IPoE IPv4 over IPv6 を使用しているままIPv6が接続解除された場合、インターネット接続ができなくなるため、ホームゲートウェイで、IPv4 PPPoE接続設定が必要となります。
この場合、契約期間中であれば、転用前、転用後のどちらのプロバイダもPPPoE接続が可能です。
また、PPPoEがどのプロバイダに接続していても、IPv6の接続解除は問題なく実施されるようです。

IPv6の開通日が重要

IPv6が開通し、IPv4 over IPv6 が可能となる日は、ホームゲートウェイのリモート設定変更やインターネット接続の変更があるため、ユーザーにとっては「@nifty光の開通工事日」ではなく、「IPv6の開通日」のほうが影響が大きいと思います。

ですので、工事日については、「IPv6の開通日」を事前に調整できるとよいですね。
実際に工事するのはNTTのようで、サービス事業者のほうでは調整が難しいのかもしれませんが。

転用前のプロバイダの解約依頼は必要

契約時の@nifty のオペレーターとのやりとりでは、
「プロバイダ(ぷらら)の解約依頼は不要で、自動的に解約される」
とのことでしたが、ぷららのサポートによれば、解約依頼は必要だそうです。

  • (今回のような)フレッツ光+プロバイダ ぷらら、からの「転用」のときは、解約依頼が必要。
  • ぷらら光等の光コラボからの「事業者変更」のときは、解約依頼は不要。

ということですね。

これは教えてもらってよかったです。
数百円ですが、無用な課金が発生し続けてしまうところでした。

isdまとめ

フレッツ光から光コラボへの転用について、経過やポイントとなったことを記載しました。
僕自身、知らなかったことも多く、勉強になりました。

転用後の通信速度については、無線LANで、平日昼間で150Mbps~450Mbps、土日や夜間で100Mbps~200Mbpsぐらい出ており、全く問題ありません。

みんそくでの測定結果(平日午前)

移行期間としては、転用の申し込みから、最終形の IPoE IPv4 over IPv6 が可能となるまで、3週間弱かかりました。
転用前のプロバイダのIPv6接続解除を適切なタイミングで依頼していれば、2週間弱で完了していたと思います。

同じようなことをされる方のご参考になれば。
 

(参考)
・@nifty光 転用
https://setsuzoku.nifty.com/niftyhikari/index_t.htm

・@nifty v6サービス
https://csoption.nifty.com/ipv6service/

 

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