ホワイトクラウドASIPIREでのサーバー構築

先日、ソフトバンクの法人向けIaaSクラウドサービス「ホワイトクラウド ASPIRE」上でサーバーを構築する機会がありました。

・ホワイトクラウド ASPIRE
https://www.softbank.jp/biz/cloud/iaas/aspire/

AWS等、僕がこれまで使用したことのあるクラウドサービスと比べて、大きく違いを感じた点は次の3つです。

  1. サーバースペックを柔軟に指定できる。
  2. ネットワークを柔軟に設計できる。
  3. CentOSのテンプレートイメージが存在しない。

「1. サーバースペックを柔軟に指定できる。」
については、あらかじめCPU数やメモリが決められた、AWSでいうところの「インスタンスタイプ」のような定義がなく、自由に指定できるということです。
メモリはMB単位で指定できるので、例えば「3CPU, メモリ5.5GB」というスペックのサーバーも作成できます。
ディスクサイズも自由に指定できます。

「2. ネットワークを柔軟に設計できる。」
については、複数のプライベートセグメントを作成でき、また、「1つのサーバーに複数のNICを作成して複数のプライベートセグメントに所属させる」というようことが可能です。

例えば、以下の「ご利用例」の「SaaSを実現するシステム構成」にあるような、、、

・ホワイトクラウド ASPIRE ご利用例
https://www.softbank.jp/biz/cloud/iaas/aspire/example/

  • 上位のWebアクセス用と下位のDBアクセス用の異なるネットワークセグメントを用意
  • Webサーバーは2つNICを作成してどちらにもアクセスできるようにする

といった、オンプレミスでは典型的な、Web+Application、DBの2層や、Web, Application, DBの3層ネットワークを構成できます。

「3. CentOSのテンプレートイメージが存在しない。」
については、Windows ServerやRed Hat Enterprise Linuxについては、OSのテンプレートイメージが用意されているようですが、CentOSやUbuntu等の無償利用可能なディストリビューションについては、インストーラーのISOイメージしか用意されていませんでした。
ですので、VMwareでOSをインストールするときと同じように、仮想マシンにISOイメージをマウントして、CentOSのインストーラーを使用してインストールする必要があります。

ということで、普段使っているクラウドサービスとは勝手が違って戸惑う点もありましたが、OSをインストールしてSSH接続できるようになってからは、いつもどおりのサーバー構築作業を行えました。

サーバースペックやネットワーク構成を柔軟に設計できるので、
「オンプレミスのサーバー構成をそのままクラウドに移行したい」
というケースには向いているのかもしれませんね。

 

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